NECとレノボの提携劇、国内ジリ貧で反転攻勢
規模拡大、クラウドも
こうした状況下、NECがパソコン事業をテコ入れし海外市場に再進出するには、世界中で160拠点を持つレノボの魅力は大きい。生産台数が10倍を超える相手と組めば、部品共通化やユーザー取り込みも図れる。NECはパソコン事業を分離するが、生産は米沢事業所が担当、NECブランドも維持する。
パソコン単体だけではない。NECにとっても携帯事業を含むパーソナル事業は、伝統的な通信インフラと切り離せない関係にある。今後IT企業として再成長するには、インターネット経由で様々なサービスを提供する、「クラウドコンピューティング」の包括的な強化・拡大に不可欠だからだ。レノボとの提携をどこまで生かせるか、NECの真価が問われる。
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(小長洋子 撮影:風間仁一郎 尾形文繁 =週刊東洋経済2011年2月5日号)
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