経験者だけでなくインターンシップからの本採用も--スマートフォン企業で求められる人材とは?
日米で爆発的人気のスマートフォン。グーグルのアンドロイドOS、マイクロソフトのウィンドウズフォン7の相次ぐ登場で、大量の新端末が世界中に出回っている。アップル以外にデル、モトローラ、台湾のHTC、韓国のサムスン、中国のファーウェイ、そしてノキアとプレーヤーが多く、競争が激しい。スマートフォンのコンテンツはパソコンと同様、プラットフォーム上に集まる。
パソコン開発人員が豊富なシリコンバレーでは優秀な人材がスマートフォン事業に集まりつつあり、各社が新規開発のための事業所を増設中だ。そこで、今回は米国におけるスマートフォン事業者の採用活動を取材した。
台湾のHTCは、米国でスマートフォンメーカーとしては3番目に大きい。同社は昨年は2460万台の端末を出荷、第4四半期(10月~12月)の純益は5億ドルに上る。
米国で売られているHTCの端末はドロイド・インクレディブル、HTC EVO4Gなど。同社のピーター・チョウCEOは「競争相手の多い新しい市場なので、そんなに急ぎたくはない」というが、HTCはタブレット市場にも進出を予定している。新規プロジェクトも多そうだ。HTC社員の話では給与も多く、動きが速くてやりがいのある職場だが、昇進や昇給が難しいとのこと。
米国法人HTCアメリカでは、プラットフォームを作るシステム・インテグレーターやソフトウエアエンジニア、フィールドエンジニアの採用を行っている。現在はマイクロソフトに近いシアトルでソフトウエアエンジニアらを採用中だ。
望ましい人材はインフォメーション・テクノロジー、エンジニアリング、通信に強い4大卒で5年以上の経験を持つエンジニア。CDMA技術や次の4GともいわれるLTE、GSM、WiFi、ブルートゥース、ウィンドウズモバイルなどに強い人材が望まれている。