経験者だけでなくインターンシップからの本採用も--スマートフォン企業で求められる人材とは?
チームプレーに強いエンジニアが必要
また、HTCの人事部は一匹狼的な仕事をするソフトウエアのエンジニアではなく「プロジェクトごとにチームで仕事をするので、チームプレーに強い」エンジニアを求めている。米国の職場なので米国人とはもちろんのこと、インド人、中国人、欧州人など多彩なバックグラウンドを持つエンジニアたちとチームを組んで働いた経験も必要とされる。事業遂行力としてチーム内での円満なコミュニケーションやプレゼンの能力も問われる。
以上は業界大手のHTCの例だが、スマートフォンを扱う企業は急成長につき、どこも優秀な人材を求めている。雇用する企業はそれなりの経験者を雇う場合が多いが、米国の優秀な大学の電子工学部の学生などをインターンとして試して、本採用とする場合もある。
人事部は自社のサイトで求人したり、キャリアビルダーなどの求人サイトを使ったり、リンクドインやフェイスブックでも求人を行っている。スマートフォンのソフトウエアの勉強会や、エンジニア同士のネットワークなどからの紹介で採用することもある。
スマートフォン企業に採用を希望する者は、対象がスマートフォン業界大手のアップルであれば、スタンフォード大学が行うアップル社員によるiPhoneのアプリケーション等の開発講座を見て勉強する。アマゾンの英語版キンドルでもスマートフォンの開発などのEブックがダウンロードできる。もちろん、インターネットでも多様なサーチが可能だ。中途採用でも新規採用でも仕事や大学の勉強の合間を縫って準備できなくもない。
スマートフォン企業に就職するには、不確実な世界に身を置きながら、自分の限界を伸ばすためチャレンジし続けていく姿勢が必要だ。
(Ayako Jacobsson=東洋経済HRオンライン)
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