川栄李奈、まっすぐな本音に秘めた女優道の境地 「自分を信じる一歩一歩が飛躍への道になる」

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作品や表現を通じて元気を届けたいと願う川栄のもとに、老若男女に愛される、「映画クレヨンしんちゃん」最新作『映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝』(4月22日公開)。本作のゲスト声優として参加することが発表された。

「クレヨンしんちゃんは、テレビで見ていたので不思議ですよね。国民的な漫画に参加できるなんて、とても光栄です。子供だけじゃなく大人もたくさん見ますし。私が演じるのは、しんのすけの本当の母親と名乗る、ちよめというキャラクターなのですが、たくさんの子供の記憶に残るような愛されるお母さんキャラクターでいられたらいいなと思いますね」

朝ドラヒロインのひなたの好演で表現の幅も広がり、女優として新たな可能性が期待されている。川栄自身は、どんな未来像をイメージしているのか。

次は映画で賞を取るのが夢と話す川栄李奈(撮影:長田慶)

「自分の理想系は、1,2年テレビに出演しなくても忘れられない存在であることです。今は、年に何度かドラマに出演しないと忘れ去られた存在になってしまうので。年を重ねるごとにステップアップしていきたいです」

女優としての原動力となっている夢にも思いを馳せる。

「まだ映画で賞を取る夢を叶えていない。自分は、ドラマ出演のほうが多くて映画にあまり出られていません。今後は、映画にたくさん出演して、自分の代表作品に巡り合えたらと思います。その過程の出会いを通じて人間としても成長していきたい」

AKB卒業後の自分に、今贈りたい言葉

インタビューの最後に筆者は、AKB卒業後の初舞台「AZUMI」(2015年)を取材していたので、当時の話を交えて質問を投げかけてみた。

――あの頃の自分にエールを贈るとするならどんな言葉になりますか?

「当時は、今の自分の姿はまったく想像できなかったですよ(笑)。自分が一番びっくりしています。あの頃は、自分がこれからどうすればいいのかを模索していました。でも、毎年毎年、夢に向かってコツコツと頑張ってきました。今回の朝ドラも6回目のオーディションでヒロインをつかめた。だから、シンプルに『そのままの自分で頑張ってね』と言ってあげたいです」

――川栄李奈は、あの頃と変わらない姿勢で夢の終着点までの道のりを一歩一歩自らの足で確かに歩いている。朝ドラヒロインは集大成でありスタート地点。それは、すがすがしいほど、等身大でまっすぐな道だ。

(文中敬称略)

池田 鉄平 ライター・編集者

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いけだ てっぺい / Teppei Ikeda

Jリーグ、国内、外資系のスポーツメーカー勤務を経て、ウェブメディアを中心に活動。音楽一家で育ち、アーティストとしてインディーズでアルバムリリースも経験。スポーツ、音楽、エンタメを中心に取材活動を行っている。

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