川栄李奈、まっすぐな本音に秘めた女優道の境地 「自分を信じる一歩一歩が飛躍への道になる」

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それでも朝ドラヒロインとして、苦労したことや壁を感じることもあった。

特に川栄が演じるひなたが英語を猛勉強して流暢な英語を披露するシーンは、「27年間で、一番勉強していた」と苦労話を教えてくれた。

「関西弁と英語がキツすぎました(笑)。半年前からレッスンをしていました。いざ撮影が始まり最初は、関西弁でいっぱいいっぱいに。撮影を重ねるにつれて、関西弁にようやく慣れた頃、これで台本を覚えるだけだと意気込んでいたら、『今度は英語です』と。その習得は厳しかったですね。

ひたすら書いて覚えて、聞いてを繰り返していました。発音も、先生に教えてもらったのですが、英語の正解がわからず、ずっと大丈夫かな? という感じでした。海外の友達がいないので身振り手振りでやっていた。先生にもよく聞いて、オーケーというならオッケーかと納得していました(笑)」

川栄李奈がなりたい存在とは?

女優道は、撮影を通じて大変なことはあるが、最終的に“楽しい気持ちと成長できたと実感する思いが強く残る”。今作でも1925年から2025年までの100年間を描く壮大な企画を演じて感じることがあった。現代のようにSNSでのやり取りがないので、昔の時代は人との関わりはすごく濃い。「より人との繋がりを大切にしよう」と思うキッカケになったという。

自分自身が女優として届けたいメッセージについて語った(撮影:長田慶)

近年は、新型コロナ感染症の影響で、人々がさまざまな価値観や多様な生き方に揺れているなか、女優として届けたいメッセージにも変化が生まれた。

「ありがたいことに毎年ドラマの掛け持ちをすることが多かったのですが、朝ドラが決まってからの約1年は、ほぼ作品に入ってない時期がありました。その期間で映画、ドラマを見る機会がたくさんあって、役者さんのお芝居にすごい元気をもらうことが多かった。自分もそんな存在でありたいと、より強く思うようになりました」

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