「ロゴラマ」は企業メッセージに対する答えだ

プロデューサーのユーゴ・アラール氏に聞く

アニメーションやデジタルコンテンツ関連企業の育成などに力を入れるフランス。昨年の米アカデミー賞では同国のポストプロダクション、ミクロス・イマージュ社が制作した「ロゴラマ」が短編アニメ賞を受賞した。同社のユーゴ・アラール プロデューサーに話を聞いた。

――「ロゴラマ」には約3000の企業の「ロゴ」が使われています。

会社からのクレームなどは一切ありませんでした。「満足だった」という声や、「なぜウチの会社のロゴが使われていないんだ」といった意見はありま

どのように解釈し、どう答えるかは自由

――無断でロゴを使うのは問題ないのですか?

それはケースバイケースでしょう。「ロゴラマ」は3人の監督によって作られたアーティスティックな作品です。アーティストにはいろいろなことを自由に解釈するという権利があると思います。「ブランド」は、メディアを介して絶えずメッセージを発信しています。「ロゴラマ」はそれに対する回答。どのように解釈し、どう答えるかは自由なのです。それぞれのブランドはコマーシャルですが、それらのブランドを素材として使い、アートとして作り上げたというわけです。

――ミクロスでは何人が「ロゴラマ」の制作に携わったのですか?

最初は4人でしたが、最終的には20人程度がかかわりました。制作に携わった期間は4年です。

ミクロスという会社はポストプロダクション。特撮を得意としています。「ロゴラマ」の制作にあたっては予算がゼロ。ミクロスでなければこんなフィルムは作らなかったかもしれません。スタッフの通う学校などとコンタクトをとって企業研修という形を取り、給与などの支払いの一部を賄いました。

次ページすべての過程にタッチした
ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 非学歴エリートの熱血キャリア相談
  • 逆境からの人々
  • エネルギーから考えるこれからの暮らし
  • CSR企業総覧
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
現場に厳しく、幹部に甘い<br>日本郵便・社員大量処分の杜撰

かんぽ生命の不適正販売をめぐって、社員の大量処分が進んでいますが、その現場からは不満の声ばかり聞こえてきます。営業現場に責任を押し付けるのではなく、日本郵便の本社・支社、かんぽが自らの非を認める日はいつ訪れるのでしょうか。

東洋経済education×ICT