VAIOが有名セレクトショップと協業するワケ BEAMSとのコラボモデル実現の舞台裏
ソニーからPC事業を分離して2014年7月に発足したVAIO。同社は「遊び心」のある小回りの利くメーカーとして、ユニークな取り組みを進めている。今回、その取り組みの1つである、セレクトショップとのコラボレーションモデルの舞台裏をリポートする。
挑戦的なカラーリング
4月8日、VAIOは、オリジナルブランドも手がけるセレクトショップのBEAMSとコラボレーションしたノートPC「VAIO Z|BEAMS」の受注を開始した。
両社のコラボレーションモデルは、昨年3月発売のモデルに続き2回目となるが、今回のコラボモデルは、「モノトーンクレイジー(Monotone Crazy)」という挑戦的なカラーを施した製品である点が特徴。表面的には、VAIO Zのカラーバリエーションのひとつという捉え方ができるが、このコラボの目的には、それにはとどまらない狙いがある。
そもそもVAIOとBEAMSの出会いは、VAIO株式会社が設立されて約半年を経過した2014年末にさかのぼる。
BEAMSの店舗スタッフと懇意にしていたVAIO商品企画部統括部長の伊藤好文氏が、軽い気持ちで「BEAMSと一緒になにかできないか」とつぶやいたのがはじまりだった。
セレクトショップとして、また最先端のファッションブランドとして、幅広い層に人気を誇るBEAMSと、Windows搭載PCとしては、デザイン、性能ともに高い評価を得ているVAIO。この組み合わせで、どんなことができるのか。お互いの関心と感性がぶつかりあって、このプロジェクトは一気に進んでいった。
プロジェクトの開始からわずか3カ月。2015年2月には、VAIOとBEAMSのコラボレーションモデルが発表され、2015年3月13日から、ウェブを通じて予約を開始した。
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