従来の寝具流通は、百貨店や家具店を中心とし、商店街に店を構えるような地場の寝具専門店にも、製品を卸す構造となっている。中でも百貨店では、西川のような老舗の特定のメーカーが長い間売り場を確保し、優位な環境を享受してきた。健康志向の高まりや、バブル景気も重なり、1994年には同社の羽毛布団の販売数は919万2000枚と、ピークに達した。
ところが近年はイトーヨーカドーやイオン、ニトリ、無印良品など大手小売店が続々と低価格のPB(プライベートブランド)の寝具を発売。百貨店や昔ながらの専門店はこれらに客を取られ、毛布やベッドパッドといったボリュームゾーンの市場で競争が激化した。ある業界関係者は「一時期は売り場の面を確保するのがゴールだったが、そうではなくなっている」と漏らす。
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