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人に相談すると「心が不安定になる」驚きの理由 気持ちをポジティブにする自己肯定感の作り方

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  • 星 友啓 スタンフォード大学・オンライン高校校長 哲学博士
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音韻ループには大きく分けて二つの機能があります。一つが「心の耳」ともいうべき機能で、これによって今聞いた言葉を自分の意識に留めておくことができます。

もう一つがまさに「心の口」にあたる部分で、頭の中で意識している言葉を繰り返したりするのを可能にします。

この音韻ループのおかげで、私たちは心の中で自分の「心の声」と対話することができるのです。

悩みを人に相談するとこれだけ損する

私たちが私たちでいるためにとても重要な「心の声」ですが、心がネガティブに傾き出すとマイナスの方向にも力を発揮してしまいます。冒頭の質問にもあったように、くよくよ考えてしまえばしまうほど、心がネガティブになり、心や体の健康を脅かしてしまうのです。

心がネガティブになった時、誰だって友人や家族にちょっと相談したくなるものです。

実際、くよくよと「心の声」がネガティブに働きだしたとき、私たちが他人に相談したくなる傾向は心理学的にも研究されてきており、程度の差こそあれ万国共通の心の働きであることがわかっています。

人間の脳は他の人との関わり合いを予期すると、快楽物質であるドーパミンを分泌します。脳はその「快楽」を求めて、悲しみを他の人とシェアしようとするのです。

そして、人に実際に悩みを相談するとき、一度ですめば健全にすむかもしれないところ、ついつい何度も同じようなことを相談してしまうなんてことも。

すると、聞き手の方もたまらず、ネガテイブな相談に嫌気がさしたり、相談されないようにその人を避けたり、関係が引き気味になってしまいます。

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【悩みを何度も相談すると人間関係が悪化してしまう?】

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