為替レートというのは、「通貨と通貨の交換比率」のことであるが、各国におけるドルの値段だと考えてよい。リンゴとミカンの交換比率を考える際にはリンゴと現金、ミカンと現金の交換比率を調べて、その比率を計算するわけだが、日本円と中国人民元の交換比率も、円とドル、人民元とドルの交換比率を調べて、それを用いて計算するわけだ。
ドル高、ドル安というのは、日本人がドルを買うときの値段が高いか安いか、という話だが、円安、円高というのは米国人が円を買うときの値段の話である。同じものを反対側から見ているだけなので、ドル安と円高は同じもので、ドル高と円安も同じものである。
100円から200円に数字が増えたから円高なのかと思うと、そうではなく、数字が増えるのはドル高だから円安だ。日本人はドル高ドル安と言えばよさそうなものだが、円高、円安と言う日本人が多いのは不思議な感じがする。
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