バイデン大統領はロシアを強く非難し、新たな経済制裁を発表した。今後、アメリカはこの危機にどう対応していくのか。
アメリカ国民も派兵には辟易
――ついにロシアが軍事侵攻に踏み切りました。
今回の事件の背景には、ロシアがウクライナの地域をどう考えているのか、旧ソビエト連邦の崩壊がもたらしたものをプーチン大統領ら政権の人々がロシア国民にどう説明し消化されてきたのかという点について、西側諸国の私たちがあまり細かい神経を使ってこなかったという事情がある。
米ソ冷戦終結後、G7(主要7カ国)の枠組みにロシアも加わったG8の時代もあったが、完全にロシアを取り込めなかったのは非常に残念なことだ。結局、2014年春のロシアによるウクライナ領クリミア半島の併合を受け、G7首脳がロシアをG8から排除するということになった。
――これまでのアメリカのウクライナ危機への対応をどう評価しますか。
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