上司も人間。部下が意見を通すにはちょっとした工夫が必要だ。
直属の上司と話す機会はどのくらいあるだろうか。会議で同席したり、毎日メールのやり取りをしたりする一方、「1対1で話をしたのはずいぶん前」と答える人も意外と多い。
企業文化や職種によって事情は異なるが、今回は、やや緊張感のある場面を想定する。上司に「意見提案」をしたり異動や担当替えなどの「希望」を伝えたりする場面だ。上司とのよい関係を保ちつつ意見や希望を聞き入れてもらう。そんな話し方を考えよう。
最初に、多くの部下が犯す重大な間違いについて押さえておきたい。その間違いとは、声をかけるタイミングだ。「いつでも話しかけて」と言われたことがあったとしても、現実として上司にも生活があり、話しかけてはいけない時間がある。帰り際だ。
上司にも生活がある
帰り支度を整える上司に「今ちょっといいですか」と言う部下は、非常に多い。読者にも、身に覚えのある人がいるかもしれない。
だが、仕事を終えてやっと帰れるというときに呼び止められた上司は、内心穏やかではないだろう。とくに保育園のお迎えの時間が決まっている子育て中の上司や、単身赴任中で金曜夜は新幹線に一刻も早く飛び乗りたいという上司にとっては最悪のタイミングだ。しかも、部下の話は「ちょっと」で終わらなかったりもする。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら