雑談を仕事に生かしているサイボウズ。その独特のノウハウ。
私が編集長を務める自社メディア『サイボウズ式』は2012年から始まったが、立ち上げ当初はメディア運営のプロフェッショナルがいなかった。そのため雑談ベースでアイデアを出し合い、実践しながらメディアを作る手法を採った。今でも最初から企画書を作らず、チームでの雑談や企画会議で出たアイデアをかけ合わせ、形にしていくことが多い。
例えば、あるメンバーがいま関心のあることについて話すと「そういえば先日、SNSでも話題になっていましたね」「こういうサービスもあるらしいですよ」など雑談が広がっていく。他者の意見を早い段階で取り入れたほうが、一人で考えるより時間や労力は少なくて済む。
さらに当社ではグループウェアを使い、オンラインでアイデアを出し合ったり、雑談したりしている。テキストベースのコミュニケーションだが、事前の情報共有があると、その後の雑談や打ち合わせがスムーズに進む。
そもそもプロジェクトの過程で情報を共有し、雑談ベースで話をしながらアイデアを膨らませていく文化は全社的に息づいている。会議と違い、雑談ならゴールや目的がなくてもよい。気兼ねない雑談だからこそ、気づきや発見を多く得ることができる。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら