スピーチには心奥に響かせる力がある。語り継がれる言葉がある。政治家、経営者、科学者ら11人のメッセージを紹介しよう。
speech1|決意
── バラク・オバマ(米国第44代大統領)
非白人の米国大統領が誕生した2009年1月20日の就任演説会場には、マイナス7度の寒さの中で前例のない約200万人が集まった。「新たな試練と責任」。コロナ禍の今にも通じる。
私たちの試練は新しいものかもしれません。
それに立ち向かう手段も新しいかもしれません。
しかし、私たちの成功の可否を左右する、正直さと勤勉、勇気と公正、寛容と好奇心、忠誠心と愛国心といった価値観は、古くからあるもので、真実です。
これらは米国の歴史を通じて、前進するための静かな原動力となってきました。
必要とされているのは、こうした真実に立ち返ることです。
今私たちに求められているのは、 新たな責任の時代です。
アメリカ人一人ひとりが、自分自身、国、そして世界に対して義務を負っていると認識することです。
そして、全力を尽くして困難な仕事に取り組むことほど心を満たし、アメリカ人らしさを示すものはないと確信して、この義務を嫌々ではなく、喜んで引き受けることです。
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