Uber経営者の危うすぎる言動 イノベーションの裏で募る、消費者の懸念

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各国でウーバーへの批判が目立ち始めている(写真:ロイター/アフロ)

「Uber(ウーバー)のドライバーでもやろうかしら?」

最近、筆者が住む米国でよく耳にするのが、こんなつぶやきである。

Uberとは、ご存知の通り、新手のライド・シェアのサービス。普通の人々が自分の車を使ってドライバーになり、客を取って目的地まで届けるというものだ。場所によってはタクシーよりも便利なうえ、オンデマンドで車がやって来て、自分の目の前に横付けされるという高級感も人気を呼んでいる。

一般人が一般人相手に商売をする。インターネット上のしくみを利用してそうしたピア・ツー・ピアのビジネスを可能にするUberのプラットフォームによって、誰もがちょっと空き時間にお小遣いを儲けることができるようになった。かくして冒頭のようなつぶやきが誰の口からも出てくるようになったというわけだ。

確かにイノベーティブ

Uberのサービスのしくみはこうだ。まず、スマートフォンにUberのアプリをダウンロードする。その際にクレジットカード番号も入力するのだが、それは乗車ごとに支払いをしなくてすむようにするため。これがまた便利だ。

乗車したい時には、アプリを立ち上げて乗車希望ボタンをクリックするだけ。スマートフォンに搭載されたGPS機能によって現在位置がわかり、最も近くにいるUberのドライバーがやってくる。到着予想時間も表示される。

車の到着を待つ間、ドライバーがこちらに向かってくる様子が刻々と地図上に表示されるのも便利だ。またどんなドライバーか、どんな車かということまでわかる。希望すれば、行き先までの料金がいくらなのかもあらかじめ知ることができる。

こうしたきめ細かな情報提供は、路上を流すタクシーを捕える従来のやり方ではとても不可能だったもの。ともかく情報を手にしたい、現代のユーザーに合ったサービスなのだ。

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