「グリーがやるべき事業領域がわかった!」

創業10年、過去・現在・未来を語る(3)

田中良和(たなか よしかず)●グリー社長。1977年2月生まれ、日本大学卒業後、ソニーコミュニケーションネットワーク(現ソネットエンタテインメント)、楽天を経て2004年にグリーを創業した(撮影:風間仁一郎)
グリーは2014年12月7日に設立10年の節目を迎える。ソーシャルゲームの雄として、ピーク時の2012年6月期には売り上げ1582億円、営業利益827億円を叩きだしたグリーは、その後、成長の壁にぶつかり、海外拠点の閉鎖、希望退職など事業の再構築を実施した。
創業10周年の節目の時を迎え、田中社長は、「グリーがやるべき事業」をどこに定めているのだろうか。4回連続インタビュー記事の3回目は、期待している事業領域について。

 

山田:インターネットビジネスにおけるこれからのテーマ、爆発的に伸びていく分野とは何でしょうか。

田中:1つは、ネットビジネスの拡張です。個人宅を宿泊場所として貸し借りするAirbnb(エアビーアンドビー)や、タクシー配車サービスのUber(ウーバー)をみて、僕はびっくりしたんですよ。思い出したのは、アマゾンのことです。アマゾンを最初に見たときに、みんなが言っていた台詞を思い出したんですよ。「本を売っていますって、それはネットビジネスじゃないよね」とみんなが笑いながらみていたんですよね。

山田:在庫を持つなんてイケていない。在庫で潰れるね、みたいなことを言っていましたね。

ネットビジネスの定義が拡がっている

田中:検索とかOSがネットビジネスであって、本を売るなどというものはネットビジネスじゃない、と言っている人が確かにいっぱいいたんですよ。今、アマゾンはネットビジネスじゃない、って言う人はいないじゃないですか。

それと同じように、5年前の時点で「ウーバーという会社はタクシーの予約をできるんだよ」って聞いたとしら、「それネットビジネスなの?日本交通のサービスじゃないの?」って思ったかもしれない。でも今はそうは思わない。だから今、起きていることというのは、ネットビジネスという定義が、すごい勢いでまた拡がっているんです。

ウーバーを見ていて、もう1つ思ったのは、「これって、やっぱりスマートフォンの時代だから成立するものなんだな」ということです。タクシーの運転手が誰でもスマートフォンを持っていることはあっても、誰でもパソコンを持っているなんていうことは、やっぱりないわけです。そういう意味では、スマートフォンの時代になったことで初めてできたのがウーバーだな、というふうに思ったんです。

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