半導体は社会に欠かせないものになった
──コロナ前とコロナ後で社会や人々の生活はどう変わりましたか。
通信や医療といった分野の重要性が改めて認識された。テレワークやオンライン授業、オンライン診療のほか、コロナの広がりをデータで解析してクラスター防止につなげるような動きも起きている。
食料の物流でもデータ分析は使われていて、アマゾンなどでは人が関わらなくても(商品を)届けられるような仕組みができている。
コロナが広がっても経済は止められない状況下で、情報通信技術の重要性が再認識された。今まではどちらかというと「便利」や「発展」という意味合いで使われていた情報通信技術が、産業のみならず社会への貢献という意味でも着目されてきた。
──いまや欠かせないものになったと。
そういうことだ。私はいつも「第4次産業革命のコメ」と言っているが、産業の領域を超えて社会になくてはならないものになってきた。
本格的なビッグデータ時代はこれからだ。例えば自動運転技術に使うセンサーなども、これまでは人が認知できるかどうかというレベルだったが、人の認知能力を超えてきている。当社が重視しているのは、世界をリードする技術革新力を持ち続け、供給すること。それによって社会や業界の発展につながるとともに、会社を発展させることができる。
──データや情報通信産業の役割が拡大する中で、半導体はどうなっていきますか。
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