──昨年6月にシステムソリューション事業部ができた背景を教えてください。
ソニーの半導体事業は3年くらい前から、イメージセンサーに集中して成長を遂げてきた。市場の拡大も手伝ってなんとかここまで来たという印象だ。
だが、長期的に見ていくと、イメージセンサーというハードウェアのポジションを強固にしながら、もう一段、ソフトウェア、ソリューションを含めたセンシングそのもの、センサーという「モノ売り」ではない「コト売り」を広げていかなくてはいけないという問題意識があった。

その流れの中で、昨年6月に「システムソリューション事業部」を組成した。これまでのハードウェアの事業部でやってきたソリューション的な部隊や、アクティビティに横串を通して、(コト売りを)本腰を入れてやっていく。それぞれの事業部ごとにやっていたことの強みを明らかにして、どういう勝ち筋を見いだせばいいのかという議論をこの1年間続けてきた。
──システムソリューション事業部長を務める一方、染宮さんは今年6月に半導体関連の複数のグループ会社取締役から外れました。なぜですか?



















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