車載向けビジネスを知り尽くしたキーマンは、ソニーをどこへ導くのか。
――以前はルネサスで車載半導体のトップを務めていました。なぜソニーに移ったのですか?
やはり、半導体を売るだけでは面白くないじゃないですか。
私はもともと半導体の人間ではなく、システム屋なので。ただ、リーマンショック後にルネサスの業績が厳しくなった際、車載半導体の担当に任命された。構造改革の結果、業績がV字回復したこともあり、自分の役割はひとまず達成したという感じがあった。
新たなチャレンジをしたいと思い、(ルネサスを退職して)さまざま企業からお声掛けをいただいたが、半導体の中でもソリューションを考える仕事をやらせてもらえるということで、ソニーとご縁を結ぶことになった。だから現在も、車載半導体だけではなく、IoT(モノのインターネット)や産業向けなどのソリューションを包括的に見ている。
転職してからちょうど1年が経つが、最初の半年は、ソニーを知り、私のことを知ってもらうために毎晩毎晩(社員と)飲んでいた。そして後半は、いろいろな自動車メーカーに足を運んで、ソニーがどのようなソリューションを提供できるか、という話をしていた。
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