──世界的にリモートワークが当たり前になりました。リコーの3月の複合機販売台数は、前年同月比で18%減少しました。
オフィスでのプリントボリューム(印刷量)は落ちている。遠隔ネットワークで把握している日次データを見ると、(ボリュームが)ものすごく落ちたところもあれば、そうでもないところもある。コロナによる移動制限が緩和された途端、プリントボリュームが2019年よりも増えた例もある。
4~6月の実績を分析すれば(2021年3月期業績の)見通しも出せると思う。
──5月の決算説明会ではコロナによる営業利益への影響として、「300~400億円」(仮定A)と「600~700億円」(仮定B)の2つのシナリオを出しました。
コロナ影響が長期化せず、7月から回復すれば300~400億円程度の減益にとどまるが、第2波が起きるなど長期化すれば、減益幅が大きくなる。ただ、そのための財務の流動性や安定性は確保している。日本の実態はAに近く、アメリカはBに近い。
──「アフターコロナ」の世界ではプリント需要がなくなることにどう対応しますか。
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