日本最北の「猫島」、田代島に行ってみた

猫好きなら、一度は訪れたくなる離島

日本の「猫島」の中で、最北端といわれる宮城県の田代島。漁師が浜から戻って来ると、猫たちがおこぼれを求めてやってくる(全写真:那須川薫)

寒くなると、猫の活動は格段に下がる。でも、猫好きにはそれはそれで、楽しみも増える。猫たちがお互いくっつき合って丸くなる「猫だんご」が見られるからだ。できればだんごは多い方がいい、と言うのが猫好きの心情だろう。

愛媛県の青島、岡山県の真鍋島、沖縄県の竹富島などなど、猫好きなら「!」と思う地名。これらは猫が多く住む「猫島」と呼ばれる日本の離島である。猫島の「冬の猫だんご」はさぞ大きいのだろうと、想像する。

大震災から復興途上の猫島・田代島

フェリーを降りるとすぐ猫たちが。女性客が自分たちをかわいがってくれると知っている

そんな猫島の最北端といっていい存在が、宮城県石巻湾にある田代島である。石巻港から約15キロメートル南東に位置しており、最北端と言うものの、冬でも気候は比較的温暖だ。東日本大震災では「にゃんこ・ザ・プロジェクト」(現・社団法人田代島にゃんこ共和国)という一口支援基金のプロジェクトを行い、3カ月で目標金額の1億5000万円を集めて、一躍有名になった。

現在、その基金で野良猫たちの餌や健康管理、さらに猫を見に来る観光客のための公衆トイレ(地震津波によって消失したため)の建設等が執り行われている。

確かに、猫島というだけあって、石巻市から約1時間のフェリーを下りると、すでにそこに猫がいる。特にフェリーから降りる女性のグループには猫が我先にと多くが寄っていく。さすがに猫側も、観光客のうち、女性はかわいがってくれる、おやつをくれる確率が高いとわかっているようなのだ。

そんな女性客がいても、やっぱり一目散に猫が追いかけるのが、漁から帰ってきた漁師たち。浜に戻ってくる時間は、おこぼれを求めて、あちこちからたくさんの猫がやってくるのだ。

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