今年こそ英語を上達させる2つのコツ 「聴くだけ」の勉強法からはそろそろ脱しよう

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歌ではないが、「レット・イット・ゴー」は「レリゴー」、「レット・イット・ビー」は「レリビー」に近い発音になる。並んだ単語の音が合体する「リエゾン」で、別に英語ネイティブがめちゃくちゃに早口に「レットイットゴー」と言っているわけではない。日本語で学校が「がっこう」と発音されるようなものだ。これも、自分の口で真似ることで、より聴き取れるようになっていく。

1月初めから英語学習を始めれば、学習期間とカレンダーが一致するのでわかりやすい。学習内容や教材は3カ月ぐらいでレベルアップできるように頑張ろう。

週刊東洋経済2015年1月10日号(1月5日発売)の特集は『最強の英語力』です。近道はないが王道はあります。今年こそ上達する「魔法のメソッド」やすぐに役立つ文例&表現などを紹介しています。

ここで注意した方がいいのは、毎日の学習目標を先に立てて、その積み上げで月間→年間計画を作るのではなく、「長期計画から短期計画へ落とし込む」アプローチを採るべきだということ。

年初にあたって、あらためて自分が英語を学んで何がしたいのか、目的を見つめ直す。英語を上達させて実現したい夢や目標は何か、具体的にイメージできていたほうが学習も挫折せず長続きする。

夢や目標は、「会社から言われたから、TOEIC(R)の点数をアップさせたい」でも構わないが、そうであっても達成時期を確定してしまおう。「できる限り早く、はあいまいな目標。何年何月に何点を取る、と決めれば具体的なイメージが持てる。そこに近づこうとしないと、人間なかなか努力しない」とTOEIC990点満点のブロガー、渡邉淳氏は明言する。

壁にぶつかることこそレベルアップのチャンス

学習を続けていく中で「いくらやっても一向にうまくならない」と壁にぶつかる時期がくる。学力のレベルアップ線が単純な右肩上がりではなく、階段状に上達していくためだ。地力は着実についているのだから、挫折の誘惑に負けずに努力し続ければ必ず「あ、意外と聴き取れるようになった」「思ったよりすらすらと言葉が出てくるようになった」と感じる時が来る。

社員にTOEICを受験させ、そのスコアを人事や給与評価に反映させる企業が増えてきている。輸出企業や海外部門だけだった英語使用も、楽天やファーストリテイリングのように「社内公用語」に採用する企業も出始めた。5年後の東京五輪に向けて増え続ける訪日外国人に向けて売る仕事が増えている。彼らに街中で道を聞かれる機会も多くなっている。

あなたが英語を話せないのは、英語が苦手だからではなく、単純に話すための訓練を積んでいないから。音読を中心にした学習を続ければ、国内にいてもグローバルイングリッシュを使いこなせるようになれるはずだ。2015年、スタートダッシュを決めよう!
 

山川 清弘 「会社四季報オンライン」編集部 編集委員

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やまかわ・きよひろ / Kiyohiro Yamakawa

1967年、東京都生まれ。91年、早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。東洋経済新報社に入社後、記者として放送、ゼネコン、銀行、コンビニ、旅行など担当。98~99年、英オックスフォード大学に留学(ロイター・フェロー)。『会社四季報プロ500』編集長、『会社四季報』副編集長、『週刊東洋経済プラス』編集長などを経て現職。日本証券アナリスト協会認定アナリスト、日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト。著書に『世界のメディア王 マードックの謎』(今井澂氏との共著、東洋経済新報社)、『ホテル御三家 帝国ホテル、オークラ、ニューオータニ』(幻冬舎新書)など。

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