私が取材した人は、リーマンショック以降に中断していた業界関係者の会合が復活。その会合には想定以上の多くの人の参加があったとのことでした。それだけ、人が集まる会合を待ち望んでいた人が潜在的にいたのでしょう。不況期には本業の仕事に没頭していたので、一山越えての息抜き的な意味もあるのかもしれません。
そんな会合ですが、管理職以上の立場になると劇的に増えます。それだけ、周囲から責任者として認知されるからでしょう。もちろん、会合の案内が1つや2つであれば
「自分も社会人として責任のある立場になった証拠。うれしいことに違いない」
と喜んで、《出席させていただきます》と返信するでしょう。ところが、そうした会合の案内が何十通も届き《ぜひともご出席をお待ちしております》とメールやはがきの案内が周囲にあふれてくるとどうでしょうか。
《もう十分。勘弁して》とお腹いっぱいに感じる人が多いでしょう。その会合の内容を確認して、《面倒だな、欠席したいな》と悩むようになるかもしれません。
当方も年末に外出先から帰ると、机に積まれた郵便物の山のようになっている会合の招待状を見て、
「人に会うのが好きなタイプだけど、これだけ会合の案内が届くとキツイな」
とおっくうに感じたこともありました。
実際、こうした会合は無意味だと決めつけて、消極的な人も多く見かけます。しかし、気持ちはわからないでもないですが、私は基本的には積極的に参加すべきだと考えています。
何年もごぶさたしていた取引先の人との再会や、新たに出会った社長から声がかかり
「紹介するよ、○○社長。君の仕事でかかわる可能性があるかもしれないよ」
と有意義な出会いがあったりするから。自分にプラスになったと思う経験がけっこうあるのです。
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