速報!首都圏マンション収益性ランキング 東武線の小村井駅、大師前駅などがオトク

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大師前駅の収益性は首都圏の駅の中では6位だった(写真:YNS/Imasia)

マンションPERとは、「マンション1戸あたりの収益力」を計るために考案した東京カンテイ独自の指標。マンション価格を「現在の評価額」、月額賃料を「現在の収益力」と考えて、マンション価格が月額賃料の何年分に相当するか(賃料が永年変わらないものとして何年で回収できるか)を算出している。専有面積30㎡未満のマンション、事務所・店舗用のユニットは集計から除外している。

今回、2014年1月1日から12月3日までの約1年間に首都圏(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)で分譲された新築マンションの価格と賃料をもとに、PERの小さい順にランキングした。首都圏平均は21.59倍であり、それよりもPERが小さければ、収益性の高いマンションということになる。半年前(2013年7月~2014年6月)の実績は24.99倍であり、収益性はかなり改善したことになる。

1位は東急目黒線の西小山駅

1位は東急目黒線の西小山駅でPERは13.5倍。この駅周辺で購入したマンション(注:すべて特定駅と紐付けており重複集計なし)を賃貸に回した場合、13年半で購入金額を回収できてしまうということだ。この期間における西小山駅を最寄り駅とするマンションの新規分譲戸数は26戸。46件の賃料事例があった。新築70㎡換算価格は4150万円、70㎡換算賃料は25万6101円だった。

とはいえ戸数の事例が少ない場合には購入も難しいうえ、特殊な事情で収益性がはね上がってしまう場合もある。分譲戸数が豊富なうえに収益性が高かったのが、3位に付けた東京臨海高速鉄道の品川シーサイド駅(楽天タワー前駅)だ。同駅のPERは16.13倍。同駅ではこの1年で335戸が新規分譲されており、賃料事例も281件と豊富である。

また70㎡換算の分譲価格が安い割に利回りの良い駅としては、平均3400万円の東武亀戸線小村井駅(新規分譲208戸)、平均3039万円の東武大師線大師前駅(新規分譲240戸)などがある

次ページ以降、2014年にマンションの新規分譲実績があり、集計可能な191駅のランキングを掲載する。首都圏でのマンション購入、あるいは売却などを考えている読者には、1つの参考になるだろう。

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