am/pm統合で経験を積むファミリーマートの自信

拡大
縮小

軋轢を承知で大手チェーンが下位コンビニ取り込みに動く理由は言うまでもない。業界の盟主・セブン−イレブンと雌雄を決するには、まず国内2位を盤石にしなければ、その資格すらない、との危機感からだ。

すでにローソンは、サークルKサンクス系列のサンクスアンドアソシエイツ富山(77店)からコンビニ事業を譲受したほか、東京や千葉でサンクス130店を持つシー・ヴイ・エス・ベイエリア(サークルKサンクスと契約の中途解除をめぐり係争中)にも秋波を送る。

サークルKサンクスの親会社ユニーには伊藤忠商事が出資していることもあり、ファミマはけんか腰で加盟店の横取りをする態度は見せていない。それでも、「コンビニは2社で十分」と言ってはばからない上田社長は、「合意の上でフランチャイズ契約を解除したオーナーには門戸を開く」と、合従連衡を受けて立つ。

上田社長が次に見据えるコンビニ再編第2幕の幕開けはもう、すぐそこまで来ている。

◆ファミリーマートの業績予想、会社概要はこちら

[+画面クリックで詳細チャートを表示 <会員登録(無料)が必要です>]

 (撮影:梅谷秀司 =週刊東洋経済2011年1月8日号)

※記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。

 

山川 清弘 東洋経済『株式ウイークリー』編集長兼「会社四季報オンライン」副編集長

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

やまかわ きよひろ / Kiyohiro Yamakawa

1967年、東京都生まれ。91年、早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。東洋経済新報社に入社後、記者として放送、ゼネコン、銀行、コンビニ、旅行など担当。98~99年、英オックスフォード大学に留学(ロイター・フェロー)。『会社四季報プロ500』編集長、『会社四季報』副編集長、『週刊東洋経済プラス』編集長などを経て現職。日本証券アナリスト協会認定アナリスト、日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト。著書に『世界のメディア王 マードックの謎』(今井澂氏との共著、東洋経済新報社)、『ホテル御三家 帝国ホテル、オークラ、ニューオータニ』(幻冬舎新書)など。

この著者の記事一覧はこちら
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
TSMC、NVIDIAの追い風受ける日本企業と国策ラピダスの行方
TSMC、NVIDIAの追い風受ける日本企業と国策ラピダスの行方
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT