am/pm統合で経験を積むファミリーマートの自信
東京都心からam/pmの店舗が消えつつある。
コンビニ国内3位のファミリーマート(ファミマ)が、同7位(合併前)のエーエム・ピーエム・ジャパン(am/pm)を2009年12月に子会社化して1年。10年3月にam/pmを吸収合併し、以後、店舗を順次ファミマに改装している。
実際に、看板がam/pmからファミマに変わった都内の店舗を見てみると、意外に変化が大きいのに気づく(下写真)。am/pmが赤系の壁紙が多いのに対して、白を基調とするファミマの店内は、レジ周りがすっきりと広く感じられる。
am/pmは都心部で矮小な立地を効率活用したこともあり、たばこをレジ前の天井から吊り下げるレイアウトが一般的。ファミマではこれが奥へ引っ込み、カウンターにはタッチパネル端末に加え、フライドポテトやおでんが登場、これらファストフードの販売は3倍超という。am/pmは冷凍弁当「とれたてキッチン」が目玉商品だが、巨大な冷凍庫などの設備が必要で、レジ周りが雑多に見える一因となっていた。
冷凍弁当の代わりに、ファミマへの転換で充実するのが、「中食」と呼ばれる弁当類だ。自社開発の弁当やおにぎり、パスタに加え、スイーツ(菓子類)も専用什器で品数が豊富にそろっている。大手では当たり前だが、チケット購入などが手軽にできるマルチメディア端末(Famiポート)も、標準装備されている。
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