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四国新幹線は走って当然だ TOP INTERVIEW JR四国社長 半井真司

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高松駅に降り立つと「ただ今から地震・津波の避難訓練を行います」というアナウンス。一般の乗客が見守る中、駅員たちがきびきびと行動していた。聞けば、JR四国の半井真司社長は2016年の社長就任以来、訓練を繰り返し行ってきたという。非常招集訓練と称し、事前通告なしで幹部社員を夜中に呼び出したこともある。招集に気づかず出社しなかった社員もいたとか。確かに訓練は重要だ。

四国旅客鉄道(JR四国)社長 半井真司 はんい・しんじ●1956年徳島県生まれ。78年神戸大学工学部卒業後、国鉄入社。87年JR四国入社。経営企画部長、鉄道事業本部長などを経て2016年から現職。(撮影:尾形文繁)

特集「鉄道最前線 2017」の他の記事を読む

──一般客もいる中で避難訓練をしていたのには驚きました。

日頃から訓練をしておかないと、いざというとき何もできない。だから何度でも訓練を繰り返します。全社的な訓練だけでは経験できる人数が限られるので、できるだけ現場単位で訓練をするよう勧めています。現場力を高めないとね。いつ何が起きるかわからないから、抜き打ちの非常招集訓練もしますよ。

──本題に入ります。この30年で最も重要な出来事は?

1988年の瀬戸大橋開通です。輸送量が飛躍的に伸びた。運輸収入は87年度の264億円から翌年度は349億円に増加しました。

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