鉄道総合技術研究所(鉄道総研)の所在地は東京都国分寺市光町。町名の「光」は、鉄道総研の前身にあたる国鉄の鉄道技術研究所が当地で東海道新幹線「ひかり号」の基礎研究を行ったことに由来する。東海道新幹線開業前の1962年にリニアモーターカーの研究開発を開始。72年には4人乗り「ML100」が研究所内を有人浮上走行している。79年には「ML-500」が宮崎実験線で最高時速517キロメートルを達成した。
鉄道総研が「鉄道の将来に向けた研究開発」として現在取り組んでいるのは、(1)気象情報の分析による氾濫・冠水や土砂災害の逐次予測、(2)ビッグデータを活用した電車線の保全計画策定、画像情報に基づく橋梁など構造物の変状予測、(3)新幹線の速度向上のための基盤技術の開発など。さらに、より実用的な取り組みとして、地震波予測による鉄道被害シミュレーター、軌道構造改良計画システム、トンネル微気圧波の低減手法、新幹線の振動低減システムなどの開発も行っている。逆に基礎研究分野ではハード面の研究に加え、ヒューマンファクターによる安全性の向上にも取り組む。
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