フィットネス大再編、「お得意様」はシニア   日テレのティップネス買収の次はどこか

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2008年のリーマンショックで収入が激減した現役世代は、月1万円前後の会費を嫌い退会。だがその後も通ったのは誰か。

それはセントラルの年齢別会員比率を見ても明らかだ。今年3月末と10年前の04年3月末では、30代以下が全体の48%から26%へほぼ半減。逆に60代以上は18%から37%へと倍増した。寝たきり防止、介護予防など、切実なニーズのあるシニア層が、大量に増えたわけだ。

ただ、その団塊世代は70歳に差しかかり、いずれフィットネスに通えなくなるのは必至。彼らを囲い込むため、フィットネス各社は介護施設型店舗を開設したり、自治体から介護予防向けの事業を受託するなど、あの手この手の施策に躍起となっている。

24時間営業や女性専用も

中でもシニア層向けに成功したのは、米国生まれの女性専用小型フィットネス「カーブス」だ。プールなどもある総合型フィットネスに比べ、カーブスはマシンジムが中心。会費も安く、1回30分で終了、という手軽さが売りである。

日本ではカラオケ店運営のコシダカホールディングスが08年に事業を買収。女性専用ながら、60代以上が58%、50代以上だと84%を占めるという、シニア寄りの年齢構成である。今年10月には、日本進出10年弱で会員64万人、1500店突破を成し遂げた。

総合型で吸収し切れないニーズを狙う小型店はシニア向けだけにとどまらない。ティップネスは今年3月、若年層も念頭に24時間営業の小型マシンジム「ファストジム24」の出店を開始。売上高は2008年3月期以降停滞ぎみだったが、「成長戦略として推進するファストジム24に大いに期待している」(日テレ)という。

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