"ゴミ"が復活!?ヤバすぎる外食の「卵」食品 マヨネーズに使わない卵白がニセモノ食品へ
食品業界全体で「卵の黄身」のほうがニーズが高い
N君:スーパーのマヨネーズ売り場に行って、じっくり「裏ラベル」を見比べてみて驚きました。マヨネーズによって「卵黄」と書かれているものと、「卵」と書かれているものに2分されますね。
河岸:マヨネーズを作るとき、卵を丸々使うものには「卵」と書いてあるんだ。一方、黄身だけで作ったマヨネーズには「卵黄」と書いてある。
N君:なるほど。作り方の違いによって、ラベルの記載も「卵」か「卵黄」か変わるんですね。家庭用でいちばん売れている「あの人気マヨネーズ」は、「卵黄」とだけ書かれていますね。
河岸:黄身だけで作ったほうが、味にコクが出るからね。でも、そうなると、「白身」だけ余ってしまう。
N君:確かにそのとおりですが、マヨネーズに使う卵なんて、卵全体で見ると、ごくわずかでは?
河岸:いや、実は卵の生産量のうち、1割以上はマヨネーズの原料に使われている。
N君:えっ? 卵の10個に1個はマヨネーズになるんですか!? それほど日本人はマヨネーズが大好きってことですね。となると、不要な"ゴミ"として余る「白身」も膨大な量になるわけですね。
河岸:そもそも、食品業界全体で見ても、卵の「黄身」のほうがニーズが高いんだ。家庭でも、お菓子をよく作る人の間では、「余った卵白をどうする?」という話になるよね。たとえば、「黄身」だけを使う食品にはマヨネーズがあるけど、「白身」だけを使った食品では何が思い浮かぶ?
N君:うーん、白身(卵白)だけというと……ハンペンとか(笑)。
河岸:そのとおりだけど、マヨネーズの消費量に比べて、圧倒的に種類も量も少ないよね。
N君:あと、ケーキによく使う、あの生クリームみたいな……。
河岸:メレンゲね。確かにメレンゲは卵白しか使わないけど、カスタードクリームは黄身しか使わない。その辺は菓子メーカーの中でも、うまく使い分けができている。
N君:なるほど、マヨネーズに匹敵するような「卵の白身だけを使う国民食」って確かに思い浮かびませんね……。
河岸:でも、その余った白身を"ゴミ"として捨てるのはもったいない。メーカーにすれば、安くしてでも、なんとか売りたい。その結果、「あること」を思いついたんだ。
余った「卵の白身」はどこに行く?
河岸:もし家庭で卵の白身だけ余ったとしたら、どうする?
N君:うーん、味噌汁に無理やり入れるとか(笑)。
河岸:そんなことをしても、おいしくないでしょう(苦笑)。
N君:じゃあ、卵焼きを作るときに、余った白身も一緒に足してしまうとか?
河岸:そうすると、全体の「量」は増えるけど、おいしいわけではないよね。卵のバランス(黄身3対白身7)が崩れてしまうし。でも、それと同じようなことが食品業界では行われているんだ。
N君:えっ? おいしくないのに「増量」のために白身をさらに足しているってことですか?
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