"ゴミ"が復活!?ヤバすぎる外食の「卵」食品 マヨネーズに使わない卵白がニセモノ食品へ

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外食のメニューは「都合のいい情報」だけ書く店が多い

河岸:なぜなら、白身もあくまで卵の一部だからね。だから白身を混ぜても「白身も卵の一部だから『卵』の表示だけでいいだろう」というメーカーもある。

N君:うーん、ちょっと強引ですが、必ずしもウソではない、と。

河岸:だから、さっきの「卵」と「卵白」を分けて両方書いているメーカーはある意味、正直なんだ。同じことをやっていても「卵」とだけしか書かないメーカーもあるから。

N君:なるほど、ラベルの「卵」や「卵白」の表記だけでは見抜けないわけですね……。まあ、外食のメニューにはもともと「原材料」や「添加物」の記載がないので、いずれにしても消費者にはチェックできないわけですが……。

河岸:そこが外食全体の問題でもあるよね。カロリーはメニューに書く店も多いけど、原材料や添加物はおろか「産地」さえ記載していない店が多い。肉や野菜は「国産」だけでなく、せめて「県名」まで書くべきだと思うけどね。

N君:なかには、「鹿児島産黒豚」や「北海道産ホタテ使用」と書いてある店もありますけどね。

河岸:でも、そういう店の中には、「都合のいい産地」だけ書いている店も少なくない。「鹿児島産黒豚」や「北海道産ホタテ」はイメージがいいから書くけど、「ブラジル産チキン」や「中国野菜」はイメージが悪いので書かない。メニューに「○○使用」と書いてあるのを見たら、「では、書いていない料理の産地はどうなの?」と裏側から考えるのがコツ。

N君:その辺の「巧妙なメニューの書き方にだまされるな!」は、新刊でも解説したとおりですよね。某ファミレスの「メイプルソース」とか、某イタリアン・チェーン店の「メニューの誇張表現がひどすぎる」とか。ただ、新刊がベストセラーになって以降、イタリアン・チェーン店のメニューから「本格パスタ」や「秘伝のホワイトソース」といった誇張表現がなくなりましたが。

河岸:本を読んだんだろうね。「安いけど本物の高い食材を使っている」とお客さんに思わせるのは、法律違反ではないにしても、やっぱりおかしい。改善されたのはいいことだね。

「カチカチ卵焼き」がよく使われる外食

N君:話を戻すと、「カチカチの卵焼き」がよく使われているのはどこですか?

河岸:いちばん多いのは回転寿司だよね。回転寿司の玉子は、明らかに家で作る卵焼きとは違うでしょう。

N君:確かに、家庭で作ると、もっと自然な焦げ目がつくし、ふわっとしていますね。回転寿司の卵焼きが「カチコチ」なのは、「手作りか工場製か」の違いだけだと思ってました。

河岸:それもあるけど、加えて、いま解説した「白身を混ぜて、添加物で着色している」という裏事情もあるということ。

N君:なるほど。ほかに安い居酒屋とかですか?

河岸:そうだね。居酒屋も店によっては、「カチコチの卵焼き」を仕入れて出している。あと、持ち帰り弁当についている卵焼きもそうだよね。

N君:あっ、そうですね。持ち帰り弁当の卵焼きも、回転寿司と同じようなものが多いですね。

河岸:あとは安いホテルの朝食バイキングとかね。

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