コラボレーションとは、複数のアーティストで同じ曲をデュエットのようにして歌うという手法。昨年の「FNS歌謡祭」でも、もちろん、使われていましたが、今年は、「若者×年輩」の組み合わせが例年よりも多かったように思います。その象徴的な例をいくつか挙げます。
(出所:フジテレビHPより)
見ていただくとわかるように、異なる世代、場合によっては親子ぐらい離れたアーティストをあえて組み合わせています。同じ世代同士を組み合わせても視聴者層が限られてしまうので、あまり組み合わせないのです。たとえば、THE ALFEE×miwa×山本彩(NMB48)と組み合わせれば、
の3つのロイヤルスタマーを同時に獲得することができます。
さらに曲自体は、中高年層になじみのある曲なので、特に誰かのファンではなくとも、なんとなく見てしまう浮動層も取り込めます。
コラボ賛成派と反対派、それぞれの見方
当初、こうしたコラボレーションは、純粋な“音楽的実験”として始まったと思います。このアーティストとこのアーティストを組み合わせたらどんな化学反応が起きるだろうかと。洋楽でも、ポール・マッカートニー×スティービー・ワンダーの「エボニー・アンド・アイボリー」、デヴィッド・ボウイ×クイーンの「アンダー・プレッシャー」など、豪華アーティストが共演した名曲は数多くあります。
ただし、日本の音楽番組でのコラボレーションについては、視聴者の間でも意見が分かれるところです。コラボレーションでは口パクは難しいでしょうから、歌手の力量がそのまま出ることになります。すると、生歌ならではのハプニングが生まれますが、それをよしとするかは賛否両論があります。
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