シトリックス、B2B企業の超刺激的な職場 デザイン思考をオフィスで具現化
最新のインスタレーションは、円形の棚だった。クリップやテニスボール、キッチン用品などが、同じ色ごとに並べられており、棚の中心に立って眺めたり、触れる事ができる。手触りと視覚的な色の刺激から、アイデアを引きずり出そう、という空間を作ったと話しており、気に入って毎日、個々に立っている社員もいるという。
デザイン思考を刺激するフレキシブルな社内
こうした空間に加えて、重要な役割を果たしているというのは、カレッジ氏や次に登場する櫻井氏をインタビューしたのは、フレキシブルなデザインスタジオだった。
廊下からはガラス張りになっていて、外から誰がミーティングをしているのかが分かる。予約制だが、フラッと入ってきて、話を聞いていくことも出来るようなオープンな空間だ。
移動可能なテーブルの天板はすべてホワイトボードになっていて、好きなものを書きながらのミーティングもできる。窓にまで、マーカーで書いたり、付箋を貼ったりしている様子も印象的だった。
手触りとオープンさ。シトリックスのデザインを重視したオフィス環境作りに通じるテーマである。モース氏は「デザイナーのサンクチュアリ」を目指しているといい、インスピレーションを呼び起こすものに対して、積極的な導入を進めているという。
また、こうした環境にデザインチーム以外が入ってきて、刺激を得ていくことも狙いのひとつだという。
デザインを武器に働く日本人
そんな、デザイナーにとっての聖域のようなオフィスで、日本人が働いていた。シニアプロダクトデザイナーとしてWorx Mailのインターフェイスなどを手がけている、櫻井大祐氏だ。
「現在、9人のチームで働いており、リードUIデザイナーを担当しています。製品のデザインは、UXデザイナー・UIデザイナー・マネージャーらの4人でスタートします。UXデザイナーが操作方法やアイデアを考え、これを見た目のデザインとして形にするのが、私の仕事です」(櫻井氏)
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