楽天の「完全オフ撤廃」に法的問題はない? そもそもプロ野球選手は労働者なのか
昨年の日本一から一転、今シーズンは最下位に転落したプロ野球・楽天イーグルス。覇権奪回を目指して新リーダーに就任した「デーブ」こと、大久保博元監督の「スパルタ改革」が話題になっている。
デイリースポーツによると、大久保監督は来シーズン中の「完全オフ撤廃」を検討しているという。プロ野球では通常、試合のない月曜日などは完全オフになることがあるが、大久保監督は完全オフをなくして、最低でも球場でケアなどを行わせるのだという。
労働組合法ではプロ野球選手も「労働者」だが
この報道に対してネットでは、「どこのブラック企業ですか?」「選手がかわいそう」など、「完全オフ撤廃」という改革案に疑問を投げかける声が噴出した。
プロ野球選手と一般の会社員を同一に扱うことはできないかもしれないが、「シーズン中は完全オフなし」という扱いは法的に問題ないのだろうか。横溝昇弁護士に聞いた。
「プロ野球選手は、労働組合法上の『労働者』に該当するとされています。
実際、『労働組合日本プロ野球選手会』という労働組合がありますので、労働問題が起きた場合には、労働組合が球団などと交渉することが考えられます」
労働者なら、一般の会社員のように、休みももらえて当然なのではないだろうか?