日産リーフ試乗レポート、普通乗用車クラス初の量産型電気自動車の乗り心地はいかに
12月3日、日産自動車が正式発表した電気自動車(EV)「リーフ」。5人乗りの普通乗用車クラスで初の量産型EVとなる。はたしてその実力は? 発表当日に試乗した記者の体験レポートをお届けする。
充電中のリーフ(下写真左)。充電コネクタはフロント部分にある。「充電しやすさがEVにとって最も重要」(開発責任者の門田英稔氏)として、デザインの初期段階からこの位置に決められた。写真は急速充電中で、約30分でバッテリー容量の80%を充電できる。普通充電(写真の赤のコネクタを利用)では約8時間で100%充電が完了する(200Vの場合)。記者も実際に充電してみたが、コネクタの射し込みなど操作に違和感はなかった。
リーフは携帯電話やパソコンなどを通じて、充電やエアコンの遠隔操作ができることも大きな特徴(上写真左)。ほかに出発時間に合わせたエアコンの自動運転、EV利用履歴・バッテリー状態管理などが行える。こうした情報システムとセットでEVを開発したのは今のところ日産だけで、今後日産はこのシステムを武器に、いつでも”つながる”新サービスを提案する。ちなみに利用料は通信料や定期点検などのサービスを含め月1500円。
全長4445×全幅1770×全高1545ミリメートル。通常のクルマに比べ、全幅が長い印象(下写真左)。国内では3ナンバーとなる。床下にバッテリーを配置するためやや床高の印象があるが、大人5人がゆったり乗れる室内空間を確保した。ドライビングポジションは日産「ティーダ」と同じ。運転席に座った際の違和感はまったくない。ちなみにシート生地にはPETボトルのリサイクル素材を利用している。
パワースイッチをオン!(下写真右) 走行可能状態になると、エンジン音の代わりに独自のサウンドが流れる。