日産リーフ試乗レポート、普通乗用車クラス初の量産型電気自動車の乗り心地はいかに
リーフの運転席周りには上下2段のツインデジタルメーターを配置(下写真左はロアメーター)。EVの最大の弱点は航続距離と言われるが、ロアメーターの目立つ部分に航続可能距離を表示する。その他ロアメーターの上部にパワーメーターがあり、モーターが駆動すると右、回生状態になると左にメーターが動く。アッパーメーターにはスピードメーターや、現在のエコ運転度がわかるインジケーターなどを配置。
航続可能距離はナビにも表示される。リーフは1回の充電で200キロメートルの走行が可能とされるが(JC08モード)、実際の距離は利用状況によっても大きく異なる。そのため、航続可能距離はより正確な表示を追及。たとえばパワースイッチを入れると航続可能距離132キロ�と出るが、エアコンを入れると24キロメートル減って108キロメートルになる(上写真右)。
またナビには現在地から到達予想エリアを表示する機能があり、確実に到達できるエリアを白、到達可能を薄いグレー、それ以外をグレーで表す。ほかに充電スポットなども地図上に表示される。
航続可能距離を確認できるのは安心だが、逆に言えば常時それを意識しないといけない。EVには「管理されている」感じがあり、それをを良しとするか、ダメとするかによって、嗜好が分かれる気もした。
20分程度という短い試乗だったが、加速性能、室内の静かさ、マウス感覚の電制シフトなど、EVならではの特徴は十分に感じられた。そしてそれ以外は、意外に「普通のクルマ」。それはリーフが、まずクルマとしてしっかり作り込まれているためかもしれない。リーフはEVの先進性だけでなく、クルマとしてのこだわりも兼ね備えていると感じた。
(並木 厚憲 =東洋経済オンライン)
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら