原田:そんなに毎回、友達がおごってくれるものですか?
ひろゆき:たとえば、面白そうな本があるとします。なぜ面白そうだと思ったかを友達に伝えると、友達は興味を持って買うんですよ。買わない場合は、面白くないと思ったのか、僕の説明がまずいかのどちらかです。ほかの人にもやってダメな場合は、大して面白くない本なのかなと思うわけです。飯はそんなに興味はないのですが、「すごい面白そうな高い飯屋があるよ」と、いろんな人に言ってると、飯もたまに連れて行ってもらえますよ(笑)。
原田:すごいですね。でも、本なんていくらでも買えるでしょう。
ひろゆき:部屋の中にモノが増えるのが嫌なのです。借りたものなら返せばなくなりますよね。もらった本はブックオフで売ってしまいます。何かのついでにいらないモノを持っていくだけでおカネがもらえるなんて、超お得ですよね。サイン付きの本をもらってしまうと、売れないから超うざい(笑)。
原田:ははは(笑)。でも、本を持って行くのも労力というか、ある意味、プチ労働ですよね。働くこと自体は、意外と苦にならないタイプですか。
ひろゆき:労働は、9時から17時まで、というように時間が拘束されるので嫌いです。でも、ブックオフへ行くのは、自分で時間をコントロールできるじゃないですか。だから、家でパソコンに向かっていつでもいいから2時間、というような仕事ならできますね。
なぜ、そつがない若者が増えたのか?
原田:ひろゆきさん世代の若者と今の若者を比べて、何か変化を感じますか。
ひろゆき:賢い人が増えた気がします。僕らの世代だと、何かを頼んでも「忘れてました」とか、よくわからない言い訳をするような、「バカだなこいつ」と思うやつがたまにいた。でも、最近の若い子は、何かを頼めばちゃんとやってくれるし、平均点が高い気がするんですよね。僕が会う若者というフィルターはありますが、そつのない子が多いです。
原田:確かに、まじめになってきていますよね。平均点は高いけど、こういう子たちの中から、ひろゆきさんみたいなとがった人間は、生まれうるんですかね。
ひろゆき:僕の場合は、能力値が高かったわけじゃなく、僕がITをやり始めた1990年代ごろにライバルがほとんどいなかっただけです。あまり大きな会社もないし、個人によるサービスが何とかなる時代だった。競争相手がいない間に作ったから、うまくいって生き延びているだけで。能力値でいうと、今の若い人のほうが高いと思います。
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