原田:やっぱりすごいロジカルですね。さっきの子ども時代の「走る」エピソードが象徴的ですが、普通の人は、走って目的地に行く前に「何か発見があるかもしれない」とか、いろいろと感情が入ってきちゃうんじゃないでしょうか。
ひろゆき:発見するのが楽しければ、発見すればいいと思いますよ。
原田:ひろゆきさんの発想って、面白いですよね。
ひろゆき:家でゴロゴロしているから、考える時間が多いのではないでしょうか。
金持ち説、貧乏説、どちらが本当?
原田:もし、ひろゆきさんがサラリーマンだったらどうなっていますかね。うちの会社にいたら面白いことになっていそうですけど。
ひろゆき:おそらく適当に働いてるフリをして、営業回りとか言って会社に行かない。たぶん逃げ道を見つけていると思います。博報堂にいたら、会社に何も言われないよう、太いクライアントをつかんでおいて何もしないという、楽な方向にいきます。でも、まあ、クビになっているんじゃないですかね。
原田:なるほど。その前に、サラリーマンの給料では足りないのでは? 世間では金持ち説と貧乏説、両方が流れていますけど、実際はどちらなのでしょうか。
ひろゆき:おそらく根が貧乏で、いまだに変わっていないのだと思います。たとえば、僕は缶ジュースを買いません。のどが渇いたときはコンビニで500ミリリットルのペットボトルを買ったほうが得だし、そもそも飲み物は、ちょっと我慢すれば出先で出るし、家にもある。だから、110円を払うのはどうなの?と、思っちゃうんですよね。
原田:おカネがたくさんあっても、買わないのですか?
ひろゆき:おカネは一応持ってますけど(笑)、おカネを使うことが好きじゃないので、貯金残高は増える一方です。昔からずっと、時給1000円換算をしちゃうんですよね。たとえば、500円のものを買うときに、これは30分働く価値があるのかとつねに考えちゃう。買わなかったときは、「30分働かないで済んだ」と、ちょっと得した気分になります。
原田:生活費は、1カ月にどれぐらい使うのでしょうか。
ひろゆき:たぶん、3万円も使わない。僕、外で飯を食わないんですよ。だいたい自炊です。おごっていただけるならどこへでも行きますけどね。たまに海外旅行に出かけたり、カメラやパソコンを買うくらいで、服も買わないし、本当におカネを使わないんです。
原田:3万円でやっていけるなんて、すごいですね。その感覚は、ご両親の影響ですか?
ひろゆき:父親は公務員でそこまで貧乏ではなかったのですが、高校に入るまでお小遣いがなかったので、おカネを持っていなかったんです。だから、モノを買う習慣がなくて、欲しいモノがあると友達に買ってもらっていました。ずっとそういう生活なんですよね。
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