2014年IPO銘柄の勝敗は? 人気企業登場の一方、期待外れの銘柄も続出

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(10月16日、東京証券取引所上場記念セレモニーでのリクルートホールディングス・峰岸真澄社長。撮影:梅谷秀司)

8年ぶりに1兆円を突破──。アベノミクスによる株高傾向を受けて、企業の株式新規公開(IPO)が活発に行われている。

12月には、スマートフォン向けゲームを手掛けるgumi(グミ)や、電力卸のイーレックスなど、28社が“駆け込み上場”する予定だ。

これによって、今年の新規上場数は77社と、昨年比23社増加。IPO銘柄の投資情報サイトである東京IPOによると、上場で調達した資金の総額は年末までに1兆円を超える見通しだ。1兆円超えは、約1兆3000億円を調達した、2006年以来となる。

上場数や調達額で見ると、リーマンショック前の水準まで戻りつつある。が、個別銘柄のパフォーマンスは、どうだったか。

今回、「週刊東洋経済」は、11月13日までに上場した企業の公募価格と直近株価から、騰落率を算出。銘柄の「勝敗」をランキングにまとめた。

期待のベンチャーに沸く

上位を占めるのはやはり新興市場銘柄だ。「東証マザーズに上場する企業の多くは設立12年未満。若い企業は成長性も高いとの期待感が大きい」(東京IPOの西堀敬編集長)ことが背景にある。

中でも上場後も株主の期待が高いのが、ロボットスーツ「HAL」を開発するサイバーダインだ。創業10年目の15年3月期は売上高7.5億円、経常赤字5.5億円の予想。筑波大学発ベンチャーで発展途上にもかかわらず、11月19日の14年4~9月期決算説明会には、アナリストなど120人強が詰めかけた。

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