挫折か転機か?東大ママの「産後人生」 対等な夫婦関係は幻想だった?

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あの難局を、どうやって乗り越えたのか?

参考になるのは、クライシスはあったものの、乗り越えた!という人たちからのコメント。それまで対等だった関係がまず出産で崩れ、特に育休中は妻に偏りやすいと思われます。仕事への復帰時に不公平感がマックスになる場合もあれば、これを契機に元の対等な関係に戻せる夫婦もいるようです。

・出産直後や、私の職場復帰後には、2人とも家事・育児の負担が急激に増えてケンカをすることもあったが、その都度、話をしてちょうどいいところで落ち着いている。(2001年教養学部卒、夫については未回答)
・育児休業中はどうしても非対称なため、家庭を顧みてほしい私と夫の間でギャップがあったが、復帰してからは立場が対等なため、摩擦が発生してもおおむね会話で解決できている。(2006年教養学部卒、夫は東大卒)
・旦那はどうか知らないが、自分の中では復帰までの1年がかなり危機的状況だった。私が育児休暇を取っていることをいいことに、いっさい家事や娘の世話を手伝わず(娘が起きている時間に帰ってきたのは1年のうち5日程度、ゴミ捨て場に持って行くだけのゴミ捨てすら時間がないと断られたなど)、毎日離婚したいと思っていた。
 しかし、何が起こったのか、私が会社に復帰した後は、(私が泣いて訴えたことが効いたのか)家事や娘の世話も大体半分ずつできており、お互いに自分の時間も確保できるようになり、夫婦関係は劇的に改善したと思う。早く復帰すればよかった。(2007年法学部卒、夫とは職場結婚)

「対話」「話し合い」「コミュニケーション」はひとつのキーワードになりそうです。また、それまでが山場にはなるわけですが、いずれ時間(子供の成長)が解決するという説も。

・2歳差で2人目が生まれて、2人の夜泣きなどでお互い心身に余裕がなくなってケンカが増えたが、育児が落ち着いてくるに従って関係も改善してきた。(2005年文学部卒、夫については未回答)
・産後1~2年はとにかく夫にイライラする(子どもが寝た途端に帰ってきて物音を立てる、子どもをつついて起こすなどの言動に殺意!を覚える)ことが多かった。夫は「家庭内一人暮らし」をしているようで自由でいいよな、と思うことも多かった。最近は2歳を過ぎて夫と子どものコミュニケーションも活発なので、夫婦関係も戻りつつある。(2007年教育学部卒、夫とは職場結婚)
次ページ「夫育てまでやらねばならんのか」と思いつつ…
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