3年休職から復帰した経営コンサルのサバイブ術 仕事の効率が悪い、社内人脈が使えないを克服

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3年超の休職を経てコロナ禍を経験した職場に復帰した、経営コンサルのサバイブ術とは(写真:kou/PIXTA)
人生に突如発生する「電源オフ」。たとえば、2020年春のコロナウイルス感染拡大。多くの人の生活の前提が吹っ飛んだはずだ。仕事でも家庭でも計画見直しや遅延が発生。そんな「生活の強制終了」をどう乗り越えるか。
そのヒントになればと願いつつ、「人生における電源オフ」を迎えた経験を振り返ってみたのが、山添真喜子氏の『経営コンサルタントでワーキングマザーの私がガンにかかったら』である。氏は白血病の治療を終えて、3年超の休職から2021年秋に職場復帰した。今回は復職時のサバイブ術について述べていく。

白血病の発覚後、3年超の休職を経て職場復帰

「元旦を自宅のベッドで迎えられるなんて、ありがたいことだな……。2019年のお正月は、治療しながら病室で過ごして寂しかったこと。病気してから、3回目のお正月になるのだな」。そう考えると、意外に時間は過ぎ去っているように感じられた。

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「秋に復職して無事に12月27日まで働いて、30日の誕生日は子どもたちと楽しく過ごせた。年末はとくに充実していたな……」と思い返し、あらためて2022年のお正月は格別だと感じた。

2018年夏に会社の健康診断で「急性リンパ性白血病」が発覚し、その後緊急入院。9カ月入院治療を行った。当時2人の小学生を育てながら経営コンサルタントとして勤務していたが、医師の指示で即休職した。

白血病の治療自体は2年間で終了したが、その後免疫力と体力の回復を待ち、さらにコロナワクチン接種のタイミング等から結局3年と2カ月休職することになったのだった。

長らく仕事をしないでその後、転職したり起業したりする人は結構いると思う。だが、3年超休職して元の職場に戻るケースはそれほど多くないだろう。そこで、会社員生活をリスタートした際に自分がどんな経験をしてどのようなことを感じたかについて書いてみることにする。

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