3年休職から復帰した経営コンサルのサバイブ術 仕事の効率が悪い、社内人脈が使えないを克服
メールを読み返していくと、当時のお客様やお世話になった有識者の方々とのやり取りも、塊となって思い出されてきた。そこで3年ぶりのご挨拶を口実に、社外の方にもせっせとご連絡させていただいた。コロナのおかげで身近になったオンラインミーティングを駆使して、元気になったご報告とともに最近の社外の皆様の活動状況についてアップデートしていただいた。
こうして私の復職後最初の2カ月はシステムインフラ整備と格闘しながら、記憶のよみがえりを図り、社内外の人的ネットワークの再構築をしながら、それなりの充実感と成果を出して過ぎていった。
オンラインでなくリアルに会うことの意味
休職に入った2018年は出社が当たり前の世界だったが、復職した2021年は在宅勤務が当たり前になっていた。ほとんどの同僚が週に1回かそれ以下しかオフィスには来ないという。私も2人の娘を育てているし、白血病治療を終えた身だ。在宅勤務が許されるようになって、非常にありがたいと感じた。
一方で、細かな質問やらシステムの操作についてはリアルに目の前にいる人に聞いてしまったほうが楽なのも事実だった。そこで復職後2カ月間は、週に2回は出社するようにした。かといって、親しい上司や同僚も在宅勤務中なのですぐさま会えるわけではなかった。入院中も温かい言葉をかけてくれた上司や同僚に、真っ先にお礼を伝えたかったが会えたのは復職後3カ月経ってから、というようなケースも多かった。
一方で思いがけない再会もあった。最近はオンラインミーティングが主流だが、古くからのお客様が対面ミーティングのためお越しくださることになった。不慣れな新会議室予約システムの操作に不安を覚え、確認のため会議室のあるフロアに向かうことにした。
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