クビまっしぐら?それでも外資で生きる意味 リスクを取ると決めたならば、全力で走れ!

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さすがはトップ営業の方です。部署は違えど、私の日々の働きっぷりを見ていたのかもしれません。

はたまた適当にその場のノリで何か言っただけかもしれません。

ですが、私は思いました。

クビになった人を見て、明日はわが身かと震えるのは簡単です。ですがそれよりも、チャンスをつかみ今の境遇を最大限利用しよう。

不条理なことでクビになっても、会社が倒産しても、社会が変わっても、

生き残る力を身に付けよう。

そう私の考え方は変わったのです。

リスクを取るなら、全力で走れ!

カンゲキした私はその営業さんに向かって言いました。

「本当に営業さんはすごいです。こんな私のような下々の者にも気を使ってくださって……」

営業さんは言いました。

「いやいや僕も若い頃は仕事のことしか考えてなくって、会社で経費が落ちないから私費で接待して、1000万円ぐらい使っちゃったら、奥さん、子ども連れて出てっちゃったからね!

やっぱりカネだよ! 稼げるうちに稼がなきゃ!!

そのセリフで、さっきのカンゲキは台なしです。

外資系の働き方は、プロの野球選手に似ているかもしれません。ピークアウトを迎えるまではがむしゃらに働くのです。

リスクを取るか、安定を取るかは人それぞれです。リスクを取るならば全力で走っていくのが、外資系流の働き方かもしれません。

ちなみに営業さんの奥さんは、その後、戻ってきたそうです。よかった……。

といったところで、今日は失礼したいと思います☆

ずんずん キャリア・人間関係コーチ、コラムニスト

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ずんずん / zunzun

元外資系OL。大学卒業後、埼玉県にある日系事業会社に就職。激務の果てに「死ぬ前に丸の内OLになりたい」と転職活動を開始し、外資系投資銀行に採用される。さらにシンガポールの世界的IT系企業で働いたのち、帰国。著書にコミックエッセイ『外資系はつらいよ OLずんずんが見た資本主義帝国♪の全貌』『外資系OLは見た!世界一タフな職場を生き抜く人たちの仕事の習慣』(ともにKADOKAWA)『エリートに負けない仕事術』(大和書房)がある。

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