クビまっしぐら?それでも外資で生きる意味 リスクを取ると決めたならば、全力で走れ!

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「今日も会社に席があった~!」と喜ぶ

外資系金融は動くおカネが大きいためか給料が高く、特にフロントデスクと呼ばれる方たちは、20代で年収3000万円、32歳で年収1億5000万円(!)といった方もいらっしゃいます。

しかし、人件費が高いジャパン、株価は上昇しているとはいえ、グローバルな視点(=本社)からはなかなか予算が割り当てられません。

そのため、採用人数は少なく1人当たりの労働量が多く、海外との時差の影響も相まって朝は7時から夜は夜中の2時までといった、過酷な労働環境になりやすいのです。

そして、能力主義のため、なんといってもクビになりやすいところもあります。

能力があるかのみならず上司に気に入られているかで、その人の運命が決まってしまいます。

ある日会社に行くと、ゲートから会社に入れず、警備員さんがやってきて、別の入り口に通され、え? こんなところあったの?という個室に通され上司がやってきて退職勧告される……。.

なんてことも多々あります。

私も日々、

「今日も会社に入れた……」

と思いながらゲートをくぐる日々でした……。

ある日、他部署のマネジャーを見かけないので、同僚に尋ねたところ小声で

「個室に通され、なかなか辞表にサインをしないので、電話機とPCを与えられ再就職先を探すよう強要されてるんだよ……」

と教えてくれました。

何て恐ろしい……。

そしてその方が辞めたとき、彼は全社員に向けて会社への恨みつらみが書かれたメールを送ったのですが、たいへん情緒あふれる文章に、私は

あ、やっぱり頭いい人は文章もうまいのね、

と思ったものでした。

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