あのHuluが若手クリエーター発掘に力を注ぐ背景 オリジナルコンテンツを拡充させたい目論みも

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「Hulu U35クリエイターズ・チャレンジ」は3月22日にグランプリ作品が決定。視聴者の投票も3月18日まで受け付けている。©2021 HJ Holdings,Inc

総務省が発表した「令和3年版 情報通信白書」によると、もともと動画配信サービスの利用者は増加傾向だったが、コロナ禍以降は巣ごもり需要の影響もあって、例年以上に利用率が跳ね上がっているという。

巣ごもり需要で動画配信サービスが多数登場

近年はDisney+やApple TV+といった大手配信サービスを筆頭に、参入する会社が相次いでいる。時代はまさに「動画配信サービス戦国時代」の様相を呈している。

ICT総研が発表した「2021年 有料動画配信サービス利用動向に関する調査」によると、国内の有料動画配信サービス加入者数は、大手ECサイトならではの幅広いサービスが特色のAmazon Prime Videoが1位、オリジナルコンテンツが高い評価を受けるNetflixが2位、そして地上波の日本テレビとの連携に強みを見せるHuluが3位だった。

2007年にアメリカで設立されたHuluは、2011年に日本でのサービスを開始。だが、日本では地上波の存在感が強かったこともあり、2014年からは日本テレビグループの一員となっている。2017年からはアメリカHulu社、ヤフー、東宝、讀賣テレビ放送、中京テレビ放送の5社を引受先とする第三者割当増資を実施。これにより経営基盤が強化され、コンテンツの制作力・調達力・プロモーション力などが大きく向上することとなった。

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