自立した姿があこがれの対象になる
2000年代初頭から4度もブームが到来し、もはや「ブーム」という言葉はふさわしくないのではないか、と思われるほど人気が定着した韓流カルチャー。女性にかぎれば、子どもからシニアまで幅広い世代にK-POP、映画、ドラマ、小説のファンがいる。そんなファンたちに何が魅力か聞いたところ、いくつかの共通点が浮かび上がってきた。
1つは、女性たちがリアルに描かれ、自立している姿があこがれの対象になること。「韓国ドラマには、社会派の要素がさりげなく入っている。女性も自分の意志がある人を描かれる。日本のドラマは、恋愛でも壁ドンなど、追い詰められて選択肢がない描き方をしがち」と話すのは、韓国語を学び高校時代は韓流一色だったというIさん、そして同じく韓国語も学ぶ韓流ファンの同級生Sさんだ。
2人とも韓国ドラマが日本で紹介される時、ドラマのイメージが日本風に「変換」されてしまうことに不満を抱いているという。
「『恋愛ワードを入力してください』の原題は『検索ワードを入れてください』という意味なのに、日本で恋愛要素を強調されてしまう。メインキャラクターの3人の女性は全員バリバリ仕事していて、恋愛がなくても成り立つ描き方なのに」とIさんが言えば、Sさんも「日本に入ってきたときに、必ずタイトルやポスターで恋愛要素が強調され、ピンク色で表現されてしまいます」と不満を述べる。
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