大人になって「アレルギー発症」する人の傾向5つ 成人食物アレルギーで多い原因は「果物・野菜」

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
2/4PAGES

もちろん個人差はありますが、食物アレルギーになりやすい人に共通する傾向がいくつかあることがわかってきています。

 ①アレルギー反応を起こしやすい体質である

食物アレルギーに限らず、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、喘息など、すべてのアレルギー疾患の人に共通して見られるのは、アレルギー反応を起こしやすい体質(アレルギー体質、アトピー体質)である点です。

体質とは、文字どおり体の性質、生まれ持っての遺伝的素因と、生まれ育った環境的要因との相互作用によって形成される、人それぞれの総合的な性質という意味です。

親、兄弟、姉妹など肉親にアレルギー疾患を持つ人がいると、新たに生まれてくる子どももアレルギー疾患を発症しやすい傾向があります。こうしたアレルギー疾患の家族歴は、子どものアレルギー疾患発症のリスク因子であることが、多くの研究結果からわかっています。

しかし、アレルギー疾患は遺伝的な素因だけで発症するわけではなく、環境的要因を含めてさまざまな要因が関与しています。アレルギー体質であっても発症しない人もいますし、子どもの頃に発症したアレルギー疾患は、成長するに伴って、自然にあるいは治療によって症状が軽快することが多いのです。

一方、成人になって新たに発症した食物アレルギーは、長期的には軽快する場合もありますが、軽快しにくいものもあります。

成人の食物アレルギーで圧倒的に多い原因

②花粉アレルギー(花粉症)がある

0〜3歳の乳幼児の食物アレルギーでは、鶏卵、牛乳、小麦が三大原因食物といわれていますが、成人食物アレルギーの場合、圧倒的に多い原因食物は、果物・野菜です。

その理由として、成人に花粉アレルギー(花粉症)が多いことが考えられますが、花粉と果物・野菜とがなぜ結びつくのか、不思議だと思いませんか。

原因は、そこで起こっている交差反応にあります。

花粉アレルゲンにより花粉アレルギーを発症した成人は、構造がよく似ている果物・野菜に存在するアレルゲンに対する交差反応によっても、花粉-食物アレルギー症候群を発症してしまうというわけです。

③生活習慣が乱れている

働き盛りといわれる20代後半〜50代は特に、過労、慢性的なストレス、睡眠不足や運動不足、偏った食事といった生活習慣の乱れなどが原因で病気にかかりやすくなり、明らかに成人食物アレルギーが出やすくなります。

中でも気をつけなければいけないのは、偏った食事です。特に、砂糖の取りすぎが、アレルギーの発症・増悪(病状がさらに悪化すること)に関係していることは、私の長年の診療経験からして紛れもない事実です。実際に、甘い菓子を食べる習慣をやめたところ、長年悩まされていた鼻炎や咳などのアレルギー症状がほぼ完治した患者さんをたくさん診てきました。

3/4PAGES
4/4PAGES
福冨 友馬 アレルギー専門医

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

ふくとみ ゆうま / Yuma Fukutomi

1979年山口県生まれ。独立行政法人国立病院機構相模原病院臨床研究センター臨床研究推進部アレルゲン研究室室長。医学博士。2004年広島大学医学部卒業。沖縄県立北部病院を経て2006年から相模原病院アレルギー科に勤務、2009年同臨床研究センター研究員。2012年より現職。著書に『大人の食物アレルギー』(集英社新書)、『臨床現場で直面する疑問に答える成人食物アレルギーQ&A』(日本医事新報社)などがある。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事