経沢:究極的には、言ったほうがいいと思います。過度に気にしなくていいのかなと。きちんと「事実」を通したほうが最終的には理解されると思います。私は上司が単に厳しいというだけで、部下の心が折れることはあまりないと思います。
それよりもむしろ、上司が悪意のある言い方をしたり、根底に愛情を感じられない厳しさや「口ばかりで、結局、上司は何もやっていない」という不公平、理不尽が蔓延すると、組織の雲行きが怪しくなりますね。一方で内容がまともであれば、部下の精神は健全に保たれるのだと思います。
クッション言葉を過剰に使って、妙に遠回りに言うよりも、ダイレクトに言ったほうがいい。というか、ダイレクトに言える環境になったほうがいい。
それよりも注意すべきは、上司は言いたいことをきちんと整理してから伝えることではないでしょうか。つい感情的な物言いになってしまうのは、考えを整理する前に言葉が出てしまうからでしょう。合理的な注意をしないと「だから結局ダメなんだ」と人格否定のノリになってしまうこともあります。そうすると、お互い逃げ場がなくなってしまう。
仕事ができればモテる。一石二鳥だから逃げるな!
太田:結局、私の経験でも過去に厳しかった上司のほうが、後になっても覚えていますね。ずいぶんしかられたけれど、それが成長の糧になったという人のことは忘れないです。
ところで、東洋経済オンラインの読者は30~40代が多くて、意外に「どうすればモテるのか?」ということを気にしている方が多いのだそうです。経沢さんが考えるモテる男性像は、どんな感じでしょう?
経沢:そのあたりの分野の話は得意ではないのですが、仕事ができればモテるんじゃないでしょうか。現代のような資本主義社会では、男性の生存能力は「狩猟ができる」ではなくて「仕事ができる」なのではと。
それに、一般的に仕事ができる人は「いい男」の割合が高いと思います。顔の話ではなくて(笑)、コミュニケーション能力が高く、ビジョンがしっかりしている。頼りがいがあるし、決断力もある。「仕事ができる男」を目指すと、社会の評価、会社の中での評価も上がり、一石二鳥のように感じます。
太田:ありきたりな質問かもしれませんが、当時、女性で最年少社長として上場されて、そのときに変わったことはありますか?
無料会員登録はこちら
ログインはこちら