――ほかの学校はどうでしょうか。
英語が出来なくても、ある程度受け入れてくれる学校に日本人が集中する傾向にあります。ラッフルズアメリカンスクールという米国式の学校では現在生徒の25%が日本人です。シンガポール式を取り入れたエクセルシオールインターナショナルスクールでも約2割が日本人と、やはり多いです。一方で、昔からのマレーシア系のインターナショナルスクールは英語の試験が難しいため、日本人はあまりいないようです。また現地式インターは勉強も厳しく、詰め込み式で体罰もあったりしますから、敬遠する人が多いのかも知れません。
――マレーシアや学校が合わずに辞めて行く人もいるのでしょうか。
不満を持って辞める人もいます。たとえば、ジョホールバルのインターナショナルスクールには新設校が多く、方針がころころ変わったり、運営がしっかりしていないところもあるんです。そういうところに不満を持たれる方は少なくないようです。中にはマルボロが不満で辞めて行く人もいますよ。それから、マレーシアから半年くらいして他の国、たとえばカナダや米国に移っていく人もいます。なかには思っていたイメージと違うと言って帰って行く人もいます。
――日本のマスコミもたくさん来たのですよね。
昨年は取材が多く、10社ほど来ましたが、現在はだいぶ落ち着いてきました。
開発途上の街、物価の上昇も
――ジョホールバルでの2年間で、何か変化はありましたか。
日本人に限らず、外国人がとても増えました。土日はシンガポール人が来て大渋滞します。それから開発中のヌサジャヤ地区にもお店が増え、ネイル、マッサージ、日本食レストランやバーなどが増えてきましたね。ただし、人が増えるにつれて物価も上がりました。
――物価が上がっているのですか。
物価の上昇はすごいです。学費も値上がりが続いています。マルボロカレッジでも、毎年6%学費が上がっていますね。現在ではカナダのほうが学費が安いところもあるそうで、移って行かれる方もいます。
マレーシアのインターナショナルスクールの学費は、学校によって本当にさまざまで、マルボロやラッフルズは、正直安いわけではないので、円安になり厳しいですね。また、私自身、1年間、タクシーに乗る生活をしましたが、ジョホールバルは、公共機関が発達していないうえに、かなり広く、子どもの習い事の送り迎えや、週末の買い物でかなり大変だったので、車を購入しました。車を持たずにこちらにいらっしゃる方の多くが、2、3カ月程で車のない生活の不便さに耐えられなくなり、中古車などを買っているようです。
――現在、花岡さんご自身が注目している新設校はありますか。
シンガポールのダリッジ・カレッジはこちらでも話題になっており、移った方もいます。また、ジョホールバルではないですが、クアラルンプール郊外に出来たエプソムカレッジには注目しています。
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