「どんなに太っても君を愛す」と言う彼と別れた訳 相手が隠している本心を引き出す「第三者話法」

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こうした返答が返ってきたら、同様の状況にパートナーを追い込めば、あなたも浮気されるという予測がつく。だからといって、かならず浮気をすると決めつけることはできないが、相手が浮気しやすいタイプかどうかの、ある程度の目安にはなる。

太っても、私のこと愛してる?

私の講座の受講生が、びっくりするような実体験を教えてくれた。彼女はある若者と真剣に交際を始め、結婚も視野に入れていた。彼女は自分が太りやすいタイプだと考えていて、体型維持のために運動を続けていた。

とはいえ、年齢を重ねるにつれ体重は増えるだろうし、妊娠すれば体型だって変わるだろう。いまより太ってしまったら、彼はどう思うのか、彼女は知りたいと思っていた。

ある晩、2人は一緒に「ザ・ビゲスト・ルーザー」というテレビ番組を観ていた。太っている人たちが登場し、決められた期間にどれだけ減量できるかを競うリアリティー番組だ。すると途中で、彼がぽつりとこう漏らした。

「奥さんがあんなにデブデブになったら、おれなら家から放り出すね」

彼女はハッとした。彼はいま、第三者の肥満に関する感想を述べた結果、太っている女性に対する本心を明かしたのだ。そこで彼女は、そのものずばりの質問を投げかけることにした。

「すっごく太ったら、私のことも家から放り出す?」

すると、予想どおりの返事が返ってきた。

「まさか。どんなに太っても、君を愛してるよ」

彼女は「第三者話法」のテクニックを利用して、自分の体重が増えてしまったら、恋人がどう思うのか、その本心を聞き出したのである──このテクニックを利用しようと、最初から目論んでいたわけではなかったのだが。結局、彼女は彼と別れ、もっとうまくやっていける相手をさがすことにした。

(翻訳:栗木さつき)

ジャック・シェーファー 心理学者、ウェスタンイリノイ大学教授、諜報コンサルタント

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心理学者、ウェスタンイリノイ大学教授、諜報コンサルタント。FBIではスパイ防止活動とテロ対策の捜査官を15年、「行動分析プログラム」の行動分析官を7年務めた。現在はアメリカ本国はもとより、世界各地で講演会を行っている。

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マーヴィン・カーリンズ サウスフロリダ大学ムーマ・カレッジ・オブ・ビジネス経営学教授

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Marvin Karlins

プリンストン大学で社会心理学の博士号を取得。世界各地でコンサルティング業を展開。

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